リスクアセスメントについて。
- 2016年08月29日 |
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【鈑金集客】消防署の査察に入られました
「査察に入られました」
とは言っても、堀江板金の話ではないのですが^^;
いつも、いろいろ教えていただいているWさんから
「リスクアセスメント」について教わったので紹介します。
ここ近年、有機溶剤の管理や従業員の健康管理に対し、基準が厳しくなっています。
労働基準監督所や消防署が、何の前触れもなく、いきなり査察に来るそうです。
Wさんの会社も、何度も査察に入られているとのこと。
対策はしていたので、大きな問題にはならなかったそうですが。。
しかし、何の対策もしていなかった会社の中には
「サービス残業などの過酷な労働環境の元で従業員を働かせているのではないか?」
「就労規則を守らず違法な労働をさせているのではないだろうか?」など、
いろいろな疑いをかけられて、大変なことになってる会社もあるそうです…>_<…
労働環境に対する基準が厳しくなったのは、
印刷業界でガンなどの病気が多発したことがきっかけです。
印刷業界で、印刷機械の洗浄に有機溶剤を使い、そのためにガンなどの病気が多発。
7から8年前に大きな問題となりました。
そして労働環境の改善が叫ばれるようになりました。
労働環境の改善をせずに
将来、従業員のガンなどの病気になり、
労働環境が原因と、訴訟などを起こされた場合、
会社が倒産してしまうほどの致命傷にもなりかねません。
そのような事態を避けるためにも、
ぜひ対策に取り組んでいただければと思います。
また、
具体的な対策の一例を紹介します。
・直接溶剤には直に触らずに手袋をする。
・局所排気装置(塗装ブース)を導入
・局所排気装置の環境測定を実施する。
・マスクは「粉塵用のマスク」と「有機溶剤用のマスク」の2種類を用意する。
・「有機溶剤用のマスク」は、密閉した容器の中にしまい、
フィルターは、耐久時間に合わせて定期的にを交換する。
・塗料屋さんから、有機溶剤の危険度を示す資料(データシート)を取り寄せて、危険度の見積もりをしておく。
・従業員には、健康診断として有機溶剤の特殊診断を年に2回受けさせる。
・有機溶剤の危険度を示すパネルを工場内に設置。
など。
あとマスクの重要性ですが、
目に見えない砥の粉を吸い込む→肺が線維化する→呼吸できなくなる→「じんぱい」という病気になる、
ということで下に落ちる砥の粉よりも空気中に浮遊する砥の粉の方が何倍も危険です。
ネットで「じんぱい」を検索すると出てきます。
対策としてたくさんやることがあるのですが、この中で1番最初にやるべき事は、
「塗料屋さんからデータシート取り寄せておくこと」です。
都市部からシビアになっているそうなのですが、消防署や労働基準監督所は、何の予告もなく突然やってきます。
その時に、とりあえずデータシートだけでも取り寄せておけば、
「対策しようとしている最中です」と言い訳ができるそうです。
一方で、何の準備もしていなかったら、全く言い訳ができない。
まずはデータシートだけでも取り寄せておいたほうがいい、との事でした。
それと、リスクアセスメントに関する資料を紹介します↓